■弊社の特徴

エコマウッドとは、使用後のペットボトルのキャップや、自動車のバンパーの廃材等のポリプロピレン（PP）と呼ばれる樹脂の廃プラスチックを主原料として粉砕→溶融→発泡→押出成形にて加工して製造された、100％廃プラスチック製商品です。俗に市場ではプラスチック製疑木（ぎぼく）と呼ばれている資材に属します。
プラスチック製疑木は、木材の欠点（腐る等）を補う資材として、杭や枕木、公園施設のベンチ等に幅広く活用されてきた歴史があります。

　弊社は、今から21年前（1999年）から現在に至るまで、エコマウッドをコンテナでの船積み輸出梱包の際のラッシング材や輸出の際の木製パレットの代行品としての可能性にいち早く着目し、販売展開して参りました。
弊社がエコマウッドの販売を手掛けた1999年頃は、日本から各輸出国への商品の輸出の際に使用する資材の使用についての規制が厳重に強化され、基本的に日本から商品を輸出する際に使用する木材（ラッシング材やパレット等）を使用する場合は、使用木材の中に付着、寄生している害虫が他国で繁殖するのを防ぐ目的で薫蒸処理済みの木材でないと使用できなくなりました。この取り決めに対し当時は、薫蒸処理施設の少なさや処理施設までの資材の横持ち費用、薫蒸処理に要する納期等の問題が多々発生致しました。
木製パレットについては、各樹脂パレット製造メーカーが、再生プラスチックを原料とした安価なワンウェイ製樹脂パレットを上市し、瞬く間に木製パレット→再生樹脂製パレットへの切り替えが進みました。
しかし梱包の際に荷物を固定する目的や緩衝として多種使用している木材は、切削、穴あけ、ビス打ち等の加工が不可欠であり、これらの作業が木材と同等にできる資材でないと切り替えが困難でした。

エコマウッドは角材、板材等の規格サイズも豊富で、プラ製疑木類の中でも特に加工性に優れており、木材同様の切削、穴あけ、ビス打ち等の加工が可能である為、大手海運業社様にご提案させていただき加工、運送テストを経てご採用頂き、その後、現在に至るまで大型商品の輸出梱包作業には不可欠な資材として数多くのお客様にご愛顧頂いております。

■ＳＤＧs（循環型社会に適合）

エコマウッドは、ペットボトルの廃材などのポリプロピレン（PP）を主原料として製造されており、使用後もリサイクル可能な優れた循環型環境商品です。

■エコマウッドの特徴

◆優れた物性による利用範囲拡大

主成分がPP（ポリプロピレン樹脂）であり、水分海水など腐食環境下においても腐食は起こりません。
耐薬品性も、酸・アルカリ・その他、油による変質は起こりません。

◆材料強度・加工性

曲げ・圧縮・縦引っ張り・せん断の各応力値は、木材と同等でありますが、各応力の降伏点を超えた後の破壊が生じにくい為、木材に比べて安全にご利用いただけます。又、反発力を必要とする用途にも適しています。加工性については、くぎ打ち・切削・ビス止め・穴あけ等の加工が可能です。
素材がプラスチックの為、節目・虫食い等がありませんので、加工部位の選定をする必要がありません。

◆発泡軽量化による取扱性良好

一般にプラスチックは比重が0.9以上あり、大きいものは取り扱いが非常に不便ですが、エコマウッドは、内部発泡成形を施した資材の為、比重が0.65～0.79と軽く、取り扱いが容易です。

■幅広い適用性で多種用途に使用可能

◆パレット部材・ラッシング部材

木材と同様に切断、穴あけ、ビス止め等の加工ができます。

衛生的で、屋外で使用しても腐食することなく長持ちし部分的に破損しても補修が可能です。

◆海洋施設部材

かき養殖やイカダや釣りイカダ等大型などの海洋施設は、従来、竹や木製角材の代行品として優れた耐劣化性（腐食・耐候性）、、加工性及び物性面をご評価頂いております。

◆建築部材

住宅建築資材として、腐食を避けたい部位や、合板の中芯材に用いられています。

◆その他

優れた物性を活かし、あらゆる箇所に使用頂いております。
（使用事例）
コンクリート用桟木、柵材、製紙会社パルプ保管用根太材、鉄鋼保管用桟木、梱包用箱、機械緩衝材　等

■エコマウッド規格サイズ表　（2021年1月現在）