白クローバー矮性種

ドワーフ・クローバー

~背丈と繁殖力を抑え、芝生と共存できる種子の提供~ (➤カタログはこちら

芝生とドワーフ・クローバーの3種混合撒き うまく共存している 千葉県館山市

■単体撒き

~ドワーフクローバー~

◆特徴

  • 5cm内外の小型クローバー(通常の約1/3)で、均一性の高い草地を形成する。河川護岸等の荒地でも良好に育ち、冬場も緑を維持する。芝生と同等の繁殖力。(コロニーを形成しない)
  • 分けつ盛ん、匍匐茎がよく伸び、背が低く地表面を覆ったグリーン層形成。
  • 刈込み回数少なくて済む。
     刈込み : 高さ2~3cm、 時期 5月末 or 8月末 (秋彼岸以降 休眠)
  • 『芝生の恋人』と称され、窒素を空気中から取り込み、共存する芝生に供給できる品種。
  • 同時に吹付けされた芝生に窒素の施肥が不要になる。

◆規格

◆事例

太陽光発電所 (福島県) 2018年 4ha に播種。

XXX☑ 採用理由 大きくなりすぎず、繁茂しすぎない。
XXX☑ メンテナンス頻度不明。(普段人が立ち入らない場所のため視察は難しい)

■洋芝種との混合撒き

~芝生の成育を助け、芝とドワーフクローバーが共存~

◆メリット

  • 窒素肥料が不要:矮性クローバーは長期間窒素を芝生に供給し続ける。
  • 雑草・病気に強い:健康で緻密な生育により、雑草や病気に打ち勝つ。
  • 擦り切れ抵抗力が強い:ほふく茎が均等に素早く広がり、ダメージから速やかに回復できる。
  • 乾燥に強い:夏の渇水期や冬の乾燥期も緑色を保つ。
  • 日陰に強い:日陰や樹木の陰でもよく育つ。但し全くの暗がりでは伸びすぎる可能性あり。
  • メンテナンスが簡易:施肥、水やり、除草、殺虫などの手間が激減。3cmまで刈込み可能。
  • 通常のクローバーより管理がしやすい:花数が少なく、生息域の拡大が緩やか。攻撃的なコロニーを形成しないので、色々な芝とも共生できる。

◆事例

火力発電所 (京都府) 2012年 3ha に播種。ブルーマジックとの2種混合撒き。

XXX☑ メンテナンス頻度不明。(普段人が立ち入らない場所のため視察は難しい)

■お勧め提案:芝生(洋芝)との3種混合撒き

◆経過状態

  • ドワーフ・クローバーと芝生の3種混合撒き後、1ヶ月半経過10月中旬/千葉県館山市)

☑ 最初にDCが発芽、その後PD,次にBMが発芽した。
☑ 後にPD,BMがDCを追い越して背丈を伸ばした。

きれいな法面を形成。DCは芝生とうまく共生
DCが窒素分を固定し、芝生に供給

近景では、ドワーフ・クローバーがかなり見える
見た目は重視せず、芝生の張り付きを強化したい場所には最適

  • ドワーフ・クローバーと芝生の混植冬場1月中旬/千葉県館山市)

2020年1月16日撮影 DCと芝種の混植 冬場の状態

2020年1月16日撮影 DCと芝種の混植 冬場の状態

  • 踏圧が強い土地への3種混合1年以上踏圧後/東京都品川区スポーツ公園)

【2020年2月20日撮影 養生中の芝】

踏圧でDCが消え、その後に芝種を播種
成育待ち状態

【2020年5月29日撮影】

人が入っている

  • ドワーフ・クローバーと芝の混植10月中旬/千葉県館山市) ※補足

  • ドワーフ・クローバーと芝の混植冬場1月中旬/千葉県館山市) ※補足

◆植生比較実験

  • ドワーフ・クローバーと芝生3種混合と洋芝のみとの植生比較実験(東京都港区赤坂)

【2019年7月9日撮影】

(左) DCと芝種の3種混合
(右) 洋芝のみ2種の養生品の比較

【2019年8月12日撮影】

(左) DCと芝種の3種混合は夏場の暑さでも植生を維持している
(右) 洋芝のみ2種の養生品は枯れつつある

【2019年7月9日撮影】

DCと洋芝が共生している状態

【2019年8月12日 反対側から撮影】

洋芝のみ2種の養生品はかなり枯れている